胸ニキビは、胸の谷間や鎖骨周辺にできるニキビです。胸ニキビが出来る原因は、顔に出来るニキビと同様に、ホルモンバランスの崩れによる皮脂の過剰分泌があげられます。それにくわえ、胸という場所だからこその原因もあります。
胸はもともと皮脂の分泌の多い部位です。そして、ブラジャーで締め付けていたり、ナイロン等の通気性の悪い素材のインナーウェアを着ていたりする事が多いので、蒸れてアクネ菌の温床になりやすいのです。汗をかいても、やたらと胸に手を突っ込んで拭き取るわけにもいかず、そのまま放置してしまいがちなのも、蒸れやすい原因です。ボディシャンプーの流し残しも毛穴をつまらせ、ニキビを引き起こす原因です。胸元は、洗髪時にシャンプーやリンスが流れて付着しやすいので、シャンプーやリンスの流し残しもニキビの原因になります。
胸ニキビを防ぐためには、顔に出来た大人ニキビの予防と同じく、規則正しい生活と栄養のバランスのとれた食生活で、皮脂の分泌や皮膚ターンオーバーを正常化させる必要があります。脂肪分、油脂分、肉類に偏った食事を続けていると、皮脂の分泌が多くなり、毛穴のつまりからニキビが発生します。また、ストレスの多い生活を送っていると、男性ホルモンが副腎皮質から多めに分泌されます。男性ホルモンは、皮脂の分泌を多くし、また角質層を厚くするので、ニキビができやすい状態になります。女性ホルモンと同じ働きをするイソフラボンの豊富な大豆製品や、肌の新陳代謝に必要なビタミンB群が含まれた食品を取り入れ、健康な肌を作りましょう。夜の11時前からの就寝も健康な肌にとって大切な要素です。胸元は皮脂の分泌が多く老廃物もたまりやすいので、入念に汚れを落とし、清潔を保つことが大切です。
ボディーシャンプーやシャンプー、リンスの流し残しにも注意してください。
また、締め付けの強い下着やナイロン等の通気性の悪い衣類はなるべく避け、綿やシルクなどの通気性の良い衣類を身に付けましょう。