口周りにできる吹き出物は、大人ニキビの典型とも言えます。20代になってから口の周りに出来やすくなったと自覚している人は多いです。口まわりの吹き出物の原因とはどのようなものでしょうか。
原因のひとつは、ホルモンバランスの乱れによる、皮脂の過剰分泌です。ストレスを感じ続けると、副腎皮質から男性ホルモンが多量に分泌されます。男性ホルモンは皮膚の角質層を厚くし、皮脂の分泌を増やします。角質層が厚くなったせいで、皮膚のターンオーバーが正常に行なわれなくなり、過剰に分泌された皮脂が毛穴を塞ぐことによって、ニキビができやすくなります。生理の始まる前に口のまわりに吹き出物ができやすくなる女性も多いですが、これは生理前に黄体ホルモンであるプロゲステロンが多く分泌されるためです。 プロゲステロンは皮脂の分泌を増やすはたらきがあるため、口の周りの吹き出物のもとになります。
口周りのニキビは内臓の働きの低下に大きく関係があるのが特徴です。
胃の調子が悪い場合、肝臓の調子が悪い場合などが原因にあげられます。過剰に食べ物を摂取して胃に負担をかけた時や、ストレスのために胃の働きが低下したときなどに、口周りのニキビは出やすくなります。
また、肝臓はアルコール分の分解を行なう臓器ですが、お酒の飲み過ぎで肝臓に負担をかけ、肝臓の働きが弱まったときにも、口周りの吹き出物は出やすくなります。
口周りのニキビを防ぐためには、生活習慣を見直す必要があります。なるべくストレスを感じないように生活すること、
暴飲暴食を避け、栄養バランスの整った食事をとることなどが大切です。皮膚の正常なターンオーバーを作るための栄養素は、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE等のビタミンと、マグネシウム等のミネラルです。
油分や脂肪分の多い食事や、肉類に偏った食事は皮脂の分泌量を増やすので注意しましょう。
皮膚のターンオーバーに一番有効な睡眠のタイミングは午後10時から深夜2時と言われています。
このタイミングでしっかりと睡眠をとりましょう。また、洗顔と保湿をしっかりとして、肌の清潔を保つことも大切です。